キャッシング&ローン駆け込み寺

お金の「困った」を克服するキャッシング&ローン術を、家利久理(やりくり)和尚が指南します。

2008年7月18日

キャッシング&ローン駆け込み寺──お金の「困った」を克服するキャッシング&ローン術を、家利久理(やりくり)和尚が指南します。 今月のお題
「個人信用情報は本人しか確認できないものと知るべし!」

「夫のお金の出入りに不審なところがあり、私に内緒で借金でもしているのではないかと心配です。夫に知られずに、登録センターなどで事実を調べることはできますか?」(若地 愛 31歳)

喝!喝!かぁぁ〜つっ!
個人信用情報は、たとえ妻でも本人に無断で入手することは不可!夫婦間できちんと話し合って解決すべし!

愛殿、残念ながらローン利用履歴などの情報は、本人に内緒では入手できないのじゃよ。本人から委任をうけた人や、法定代理人による請求などの限られた場合を除いては、本人以外には開示されないようになっておる。それに、仮に調べられたとしても、そういった機関に登録されている情報が全てとは限らない。やはり夫婦できちんと話し合うことが、おすすめできる方法なのじゃ。

信用情報センターの役割は、「素早く適切な審査」を助けること

単に「ローンの利用状況を確認したい」と聞くと、「ローン会社に問い合わせてみては?」というのが、真っ先に思いつく返答であろう。しかし、そもそも上手にローンを活用している人は、金融機関からの明細書や、インターネットの会員サービスなどで、利用状況の確認は簡単に出来るものだ。愛殿のように、家族の心配だったり、ローン利用の有無さえも不明だったり、もしくは、借り入れ先が特定できないようなときに、「信用情報センターへの照会」を考えてしまうようだのう。

ローンやクレジットの取り引きに関する「個人信用情報」を集積・管理しているセンターは、確かにある。では個人信用情報を管理する目的は何かというと、ローン会社などが審査の際に参照し、素早く、かつ適切な審査を行えるようにすること。つまり、信用情報センターの役割は、ローン会社などへの判断材料の提供である。現在、日本にはこういった機関が5つあり、ネットワークにより複数の機関で共有している情報もある。

登録されている個人情報は、本人ならば開示請求が可能

信用情報センターはその本来の役割とは別に、本人からの請求があれば、登録情報を開示したり、訂正したりする。個人情報の主は、内容を確認したり、間違いがあれば修正を求めることができるしくみになっているのだ。請求手続きについては、各機関ともインターネット上で案内しているので、必要があれば参照されたい。開示を求めることができるのは、原則的に本人のみ。親権者や成年後見人などの公式な代理人であれば代理請求が可能だが、それ以外のケースでは、たとえ妻や弁護士であっても本人の「委任状」が必要となる。

愛殿の立場からすると、融通が利かないと思うかもしれん。だが、裏を返せば、我々の大切な個人情報が、きちんと守られているということなのだ。知らない間に自分の個人情報が人に知れたら、それこそゆゆしき問題じゃ。ことにお金に関する話は、たとえ家族であっても、どこまでオープンにするかは、本人の意思に委ねられるべきであろうな。

本人の協力なしでは、事実を知ることも解決することも難しい

「自分の思い違いかもしれないから、まだ本人には何も言わずに、まず真実を知りたい」そんな気持ちもわからなくはない。しかし、本人不在のままで正確な事実を知るというのは、なんにせよ難しいものだ。仮に、もしも信用情報センターから情報を入手できるとしても、わかるのは、それらの機関が提携しているローン会社などとの取り引きに限られる。つまり、もしもどの機関にも加盟していない、ヤミ金融のようなところからお金を借りていれば、見落としてしまうことになる。

愛殿は、もしも旦那さんが相談もなしに重大なことをしてしまっていたら、よい気持ちはしないであろう。逆に、愛殿が内緒でいろいろと調べたことが旦那さんにわかれば、それはそれで信頼関係に影を落としかねん。それよりは、不審と思う点を尋ねて、話し合ってみることはできないだろうか。心配な気持ちや、一緒に解決していきたい思いを伝えて、夫婦で協力して解決策を探してもらいたいと思うのじゃよ。

相談をするなかで、旦那さん自身が登録内容を知りたいと思ったなら、それから信用情報センターへの開示請求をすることもできる。本人が手続きをするもよし、委任状をもらって愛殿が代行するもよし、じゃ。旦那さんが困ったことになっておるのなら、なおのこと、奥さんが冷静な判断をして、よい方向に導いてあげなされ。

今回の教訓

(1) 個人信用情報センターが管理している情報は、金融機関が適切な審査を行うためにある。
(2) 個人情報を確認できるのは、原則的に本人のみ。必要な場合は信用情報センターの案内に従おう。
(3) 本人抜きでは調査も解決もままならない。相互協力こそが大切と心得よう。

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