キャッシング&ローン駆け込み寺

お金の「困った」を克服するキャッシング&ローン術を、家利久理(やりくり)和尚が指南します。

2008年2月20日

キャッシング&ローン駆け込み寺──お金の「困った」を克服するキャッシング&ローン術を、家利久理(やりくり)和尚が指南します。 今月のお題
「“貸します詐欺”にだまされるな!」

「最近知人のところに、『暮らしの応援団』と書かれたDMが届いて、低金利でお金を貸してくれるという内容だったそうです。やはり、こういうおいしい情報は見逃せないと思うので、詳しく教えてもらおうと思いますが、どんなものでしょうか?」
(路運はじめ 30歳)

喝!喝!かぁぁ〜つっ!
ニセのダイレクトメールや電子メールに騙されるな!

待った、待ったー! それは“貸します詐欺”の可能性が高いから、連絡などしてはいかん!DMにはおそらく、「私たちは暮らしの応援団」「無利子で融資します!」「融資限度額は1000万円」などと書かれ、差出人には見覚えのある金融機関の名前やマークが入っているであろう。あるいは同じようなセリフで電話がかかってくるかもしれない。 しかし、誘惑的な売り文句に飛びつく前に、もう一度、文面と企業名をよく確認してほしい。「無利子で融資しますが、その前に保証金を入金してください。保証金はあとから返金されます」などという但し書きがかかれていないじゃろうか?

そんなメールが来たら“貸します詐欺”ではないかと充分に疑ってかかるべきじゃ。これはニセの融資会社を騙って実際に頻発している詐欺事件の手口なんじゃよ。おそらくダイレクトメールに書かれている会社の名前やマークは、貴殿の知っているものとは少しだけ違っているはずじゃ。

この誘いに応じて「保証金」を払い込んだ被害者は、さらに「更新料の未納がある。それが入金されれば全額返金できる」などと言われて、高額のお金を騙し取られるのじゃ。 一連の詐欺事件の中には、債務者リストを利用して、「保証金」という名目のほかにも、「借金のデータを消すための費用が必要」とか「利息分の先払いが必要」「財務局に対する保証人申請料」などという名目で、お金を騙し取るものもある。

増えている詐欺被害の実態を忘れるな!

人の弱みにつけ込んだこうした金融犯罪は年々増えている。平成17年に警察が認知しただけでも、前年の2倍の1万件近く、被害総額にして67億円近くにも及んでいるのじゃ。 もちろん騙されたひとたちが全員、愚か者だったわけではない。まさかそんな詐欺があるとは知らなかったり、まことしやかなことばで説得されて、お金を払い込んでしまったわけじゃ。とくに切羽詰っているときの人間は、ふだんよりも判断力が鈍っていることが多いものじゃ。それを狙って、犯罪者たちはとくに多重債務者をターゲットにしようとするんじゃろう。

切羽詰る前に、犯罪の手口を覚えておくことはきっと役に立つ。キャッシングやカードローンをやみくもに恐れる必要はないが、しっかりと返済計画を立てて利用し、多重債務に陥らないようにすること、甘いことばに釣られないように用心すること、借りる前に「保証金」などといわれても絶対に払わないことを肝に銘じておくことが大切じゃ。

万一、詐欺にあってしまったら

しかし、どれだけ用心していても、誘い文句などの手口には次々に新手が現れて、貴殿を惑わすかもしれない。「先にお金を払え」「銀行に新しい口座を開け」「預金通帳をあずけろ」など、正規の手続きとは違うことを要求されたら、まず怪しいと思うクセをつけなされ。

万が一、詐欺にあってしまったら、泣き寝入りをしないですぐに警察に通報するんじゃ。 もしも「貸します詐欺」ではないかと思ったら、東京都貸金業対策課などの「被害ホットライン」に相談しよう。

何よりも大事なことは、目的と返済計画を見極めて借りること。多重債務などでギリギリという事態にならないことが、被害者にならないための王道なんじゃからな。

今回の教訓

(1) ニセのダイレクトメールや電子メールに騙されるな
(2) 「保証金」などの名目で前払いを要求されたら即座に借り入れを中止しよう
(3) キャッシングやカードローンは計画を立てて利用し、多重債務を抱えないようにせよ

※参考:全銀協「金融犯罪にご用心」、警察庁「平成17年の犯罪情勢」